今回は、「借地契約の更新」を控えたご家族からのご相談事例をご紹介します。
契約者であるYさん(仮)の長女の方から、「両親が高齢になり、更新手続きや費用面が心配」とのご相談をいただきました。
Yさんのご実家は、次女さんが同居し、ご両親と3人で暮らしています。長年住み続けてきた土地ですが、来年の夏頃に借地契約の更新を迎える予定です。
「更新料はいくらが妥当なのか」「地主さんとのやり取りはどうすればよいのか」など、初めての対応に戸惑うご家族も少なくありません。
借地契約の更新時には、一般的に「更新料」や「地代の見直し」が発生することがあります。
金額は地域や契約内容によって異なり、一律の基準がないため、妥当性を判断するのが難しい点です。
地主さんとの関係を円滑に保つためにも、感情的にならず、契約内容を客観的に確認することが大切です。
今回のケースでは、以前、一部の借地を駐車場として第三者に貸していたことがありました。地主さんの承諾を得ずに転貸していたため、地代の増額を求められましたが、すでに合意書を取り交わし、関係は良好です。
こうした履歴も踏まえて、更新条件を慎重に確認する必要があります。
ご両親が高齢の場合、契約内容を理解することや、書面手続きを進めることに不安を感じることもあります。
その際は、家族が代理人としてサポートすることも可能です。
ただし、トラブル防止のためには委任状を作成するなど、法的な手続きを整えておくことが重要です。
また、ご両親の想いを尊重しながら、家族全員で方向性を話し合うことも大切です。
「今後も住み続けたいのか」「将来的には住み替えを考えているのか」によって、取るべき選択肢は変わってきます。
今回、和エステートでは「地主さんに承諾を得たうえで、借地権を第三者に譲渡し、住み替えを検討する方法」もご提案しました。
これは、借地権という権利が将来的にお子さま世代にとって維持費や管理面で負担となる可能性を考慮し、より現実的で安心できる選択肢としてご提案したものです。
また、借地権は、条件次第で売却(譲渡)が可能な資産です。地主さんとの信頼関係を保ちながら進めれば、新しい生活資金の一部として有効活用できる場合もあります。
借地契約の更新や譲渡には、専門的な知識が求められる場面もあります。
和エステートでは、非弁行為にならない範囲での内容確認や助言を行っており、必要に応じて信頼できる弁護士のご紹介も可能です。
「地主さんとの関係を大切にしながら、安心して更新したい」という方は、ぜひお気軽にご相談ください。
借地の更新は、単なる契約更新ではなく、
「家族の想いをどうつなぐか」「これからの暮らしをどう描くか」を考える大切なタイミングです。
和エステート株式会社では、借地・底地・相続に関するご相談を通じて、ご家族の想いに寄り添い、最適な選択を一緒に考えるお手伝いをしています。
借地・底地・相続のご相談は、和エステート株式会社へ。
国分寺市を拠点に、多摩エリアを中心とした不動産相談を承っております。
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